宮司よりひとこと

神津嶽の登拝

  • 宮司 (中東 弘)
  • (宮司) 中東 弘

カンヤマトイワレビコノミコト(後の神武天皇)が建国を願って、天の岩戸を開いた天児屋根命を、生駒山の神津嶽(320M)にお祀りされて、今年は2680年を迎えます。ミコトは生駒の暗がり峠を越えて大和に入ろうとしましたが、ナガスネヒコの抵抗に遭い、迂回して熊野から吉野、宇陀を経て橿原で建国して、今年は2677年。その3年前に枚岡の神様がお祀りされているのです。現在の地にご本殿が創建されたのが、白雉元年⁽650⁾9月16日と伝えられており、神津嶽の本宮神社は、この9月16日が例祭日です。この日神職、巫女が総代等と山頂に上るのですが、枚岡神社の大元を振り返る絶好の機会ともなっています。

9月以外は毎月16日に、宮司が登拝しています。朝5時過ぎに出発するのですが、九十九折れの山道は、ゆっくり歩いても約30分で山頂に到着します。枚岡の大元の地で祝詞を奏上した後、心行くまで瞑想し、神様に感謝し、神様と対話するのが、至福のひと時ともなっています。春は鶯の声を聞き、夏は山頂で涼を楽しみ、秋は紅葉を愛で、冬は厳しい寒さを耐えた後の充足感を味わう等々、四季折々に満足しています。これもまだ足が丈夫だから出来るのです。因みに先般105歳で逝去された日野原重明さんは長年、階段を2段ずつ上がる努力を重ねて健康を維持され、世の中のために貢献されました。2段ずつ上がると、腿の筋肉が鍛えられて健康になるようです。足が丈夫だと健康で満ち足りた生活が出来るので、「満足」という言葉が出来たのでしょう。日常境内の坂道や石段を上り、毎月山に登ることによって、自然と足が鍛えられていることを思うと、日々感謝しかありなせん。

【更新日】平成29年8月31日

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