宮司よりひとこと

鹿と自然の営み

  • 宮司 (中東 弘)
  • (宮司) 中東 弘

鹿は大人しい動物ですが、時として野生を発揮します。毎年春になると雄鹿は柔らかい袋角が伸びて、秋には立派な角に成長します。この時期は雄の発情期で、雌の獲得に向けて縄張り争いが起こります。体重が120キロもある雄同士の激しい戦いに巻き込まれたら、人間はひとたまりもありません。強い雄鹿は雌鹿を100頭以上も抱えています。これによって、より強い子孫が生れる自然界の仕組みなのです。雄鹿による事故多発を見かねて、寛文年間に鹿の角切りが行われるようになりました。秋になると伸びきった角は固まって、神経も血管も止まり、切っても痛くない10月に角切りが行われます。

毎年300頭近くが切られて、鹿園から外へ出されます。一年でもう一つ危険な季節は、雌鹿の出産期である5月、6月です。毎年200頭余のバンビーが生れます。この時に子鹿に何気なく近づくと、雌鹿は母性本能が強いために襲ってきます。前足の一撃は強烈で、とても危険です。これらの注意さえしておれば、奈良公園は鹿と人間が共存している、真に長閑な「世界の楽園」でもあるのです。

この豊かな自然が維持されて行くには、それなりの自然の仕組みがあるのです。鹿が常食としている芝生は「生産者」でもあります。それを食む鹿は「消費者」と言えます。消費者の出した糞はフンコロガシというコガネムシが食べて、より小さな糞となり、それを微生物<バクテリア>が分解して土の肥料となり、それによって芝生が元気に生育するのです。この生産と消費と分解があって自然界はうまく循環しており、その目に見えない微生物のお陰によって、私たちは生かされているのです。

【更新日】平成29年8月1日

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